足場建設時に使用されるランページタイプの結束バンド

結束バンドというアイテムは、今では我々の身近なアイテムとなっています。もともとは電気工事の際に複数本の電線をまとめるのに使用されていた部品です。塩化ビニール製で絶縁加工がなされており、一度締めると緩まないという性質を持っています。この締めると外れないという性質が注目され、今では文房具やキーホルダー等にも応用されるに至りました。

結束バンドは建設現場でも大いに活用されているものです。この建設現場で用いられるのは一般的な塩化ビニール製ではなく、さらに何度も取り外しができるように改良された製品です。主に「ランページタイプ」と呼ばれる結束バンドで、耐久性に長けたステンレス製で錆びにくくなっています。ランページタイプが使用されるのは作業員が使用する足場建設の時で、鉄骨同士を接合できるように結束バンドが湾曲しているのが特徴です。

ランページタイプの場合は何度でも取り付け・取り外しがおこなえますが、5回程度でバンド部分が摩耗するので新しいものに取り換えられます。バンドを締めつけるには付属しているナットを時計回りに回せばきつく締め付け、反時計回りに回せば緩めることができます。長さ30cm・幅10cmという比較的細い結束バンドですが、1本で40kg程度の重量に耐えることが可能です。足場建設に特化した製品であり、国内外の現場で活躍するアイテムです。

なお、この製品は1960年代にアメリカで開発されたもので、日本国内で特許を取得したトラッキングという凹凸はバンドには付いていません。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *